アリソンジャパン、サービスネットワークを拡充 日本全国のサービス拠点を10年間で4倍増
東京2024年5月24日発表– 中型・大型商用車向けオートマチックトランスミッションの世界最大手メーカー、アリソントランスミッションの日本法人であるアリソンジャパン株式会社(取締役:ブライアン・ジーゼルハート)は、アリソン製品搭載車の需要の拡大と、オーバーホールやメンテナンスサービスの需要増大を受け、過去10年でサービス拠点を7拠点から29拠点に拡大しました。その背景には、日本の大手商用車メーカーがアリソンのフルオートマチックトランスミッションを標準装備としたことで、アリソン搭載車が大幅に増加したことが挙げられます。
国内の7割を超える大型路線バスに搭載されているアリソンTモデルは、2010年に三菱ふそうエアロスターに標準装備されたことをきっかけに搭載台数が増加し、それに伴い定期点検のニーズも増加しています。アリソンT280TM は2020年に中型路線バスへの搭載が始まり、2022年にはジェイ・バス製中型路線バスの標準装備となりました。以来、日本全国のバス事業者はアリソン製品の堅牢性と信頼性を高く評価し、2023年にアリソン搭載車は対前年比2倍以上と、着実に搭載台数を増加させています。
アリソンでは、車両性能をいかんなく発揮させるだけでなく快適にご使用いただき、車両寿命の延伸を図るため、必要に応じてオーバーホールを含めたメンテナンスを推奨しています。メンテナンスは、米国のアリソン本社が定める研修を受講した認定サービスメカニックが安定したサービスを提供しており、出荷台数の増加に伴いサービスネットワークの拡充を図ってきました。2022年5月には中国、四国、九州、沖縄地域のサービス網拡充を更に進めるべく、地域統括代理店として株式会社筑豊製作所とディストリビューター契約を行いました。今年1月にはこれまで拠点のなかった岡山県で、三晃ヂーゼル株式会社とサービスディーラー契約を締結、また1992年から愛知県でアリソン製品のオーバーホール拠点としてサービスを提供しているシナジー株式会社が、中部地方でのアフターサービス強化のため、今年4月から岐阜支店でもアリソン製品のサービスを開始しました。
シナジー株式会社取締役の伊藤行英氏は、「アリソントランスミッションが中型路線バスの標準装備となり、今後中部地方のバス事業者で採用台数が増加していくと見て、岐阜支店のサービスディーラー契約に至りました。当社にはアリソン認定サービスメカニックが6名在籍しており、長年にわたりアリソントランスミッションの保守点検技術を培っています。エンドユーザー様が安心して長期間使用していただけるよう、迅速かつ丁寧なサービスを提供し、今後、岐阜支店でもアリソン認定サービスメカニックを拡充していく考えです。バスやトラックの大切な部品であるアリソントランスミッションのメンテナンスに携わることは、技術を身につけられるだけでなく、コミュニティのインフラを支える一員として、とても責任感とやりがいのある仕事です。今後アリソン製品の採用拡大とともに、人員を増強し、地域社会の雇用創出の一端を担えればと考えています」と述べました。
アリソンジャパンは、アリソン搭載の中型路線バスで初めてフルオートマチックトランスミッション搭載車を採用する事業者向けに、オートマチックトランスミッションフルード(ATF)の交換手順をはじめとするメンテナンスに関するセミナーを事業者ごとに実施しており、定期点検の重要性を訴求しています。さらに九州地方でも順次サービスネットワークを拡大する計画で、日本全国でお客様のさらなる満足度向上を図っていきます。
アリソントランスミッションについて
アリソントランスミッション(NYSE:ALSN)は、中・大型商用車用および米国軍用車向けオートマチックトランスミッション、商用車向け完全電気駆動システムおよびハイブリッドシステムの世界最大手メーカーです。アリソンは、あらゆる市場・用途(配送、塵芥収集車、建機、消防車両、スクールバス、路線・観光バス、キャンピングカー、エネルギー開発・鉱山用機器、軍需用装輪車両・無限軌道車両など)で採用されています。米国インディアナ州インディアナポリスで1915年に創業したアリソンは、世界150以上の国と地域でビジネスを展開し、オランダ、中国、ブラジルに地域本部、米国、ハンガリー、インドに製造拠点を持ち、インディアナ州インディアナポリス、ミシガン州オーバンヒルズ、英国ロンドンに電動化エンジニアリングセンターなどのグローバルなエンジニアリングリソースも有しています。また、約1,600か所の独立した販売・サービスディーラーで充実したサポートを提供しています。