アリソンのフルオートマチックトランスミッションが オーストラリアのドライバー不足に貢献し顧客の生産性を向上
2024年8月2日(オーストラリア・ブリスベン現地時間発表)– 中・大型商用車向けオートマチックトランスミッションの世界最大手メーカー、アリソントランスミッションは、ドライバー不足が貨物輸送や建設などオーストラリアの重要な産業に影響を及ぼしていることから、特に中・大型トラックのカテゴリーで、フルオートマチックトランスミッションの導入が進んでいるとの見解を示しました。
従来型、電気ハイブリッド、完全電気自動車の推進ソリューションの設計・製造のトップ企業であるアリソンにとって、オーストラリアは主要な市場であり、高い操作性、スムーズなシフトチェンジ、間断のない動力伝達といった様々なメリットによって着実に売り上げを伸ばしてきました。
アリソントランスミッションのオーストラリア・セールス・マネージャー、ロバート・カバニーノは、「アリソンのオートマチックトランスミッションを導入することによって、事業者は幅広い運転スキルのドライバーを確保することが可能になります。また、フルオートマチックトランスミッションによって、ドライバーによるエンジンのオーバーレブやドライブトレインへの衝撃負荷のリスクを軽減できるため、安心して運行管理に臨めます」と述べました。
現在、ほとんどの保有車両をフルオートマチックトランスミッション搭載車に移行しているホルシム・オーストラリアは、アリソン3200搭載のミキサー車の価値を実感しています。ドライバー不足が広がる中、フルオートマチックトランスミッション車の導入で、潜在的なドライバー予備軍を呼び起こすことに成功しています。
ホルシム・オーストラリア、クイーンズランド地域ロジスティクス・マネージャーのデイブ・キングは、「大型マニュアル車を運転するための専門的なスキルは不要で、ドライバー予備軍は当社の大きな戦力となります。当社のミキサー車ドライバーは、包括的なトレーニング・プログラムを受講しており、心配事がひとつ減りました。重心の高いミキサー車のような車両で、クラッチとブレーキとアクセルペダルのあるマニュアル車を運転する新人ドライバーがいるとしたら、それは彼らにとって挑戦的なことかもしれません。フルオートマチックトランスミッションを運転するシンプルさは、スタッフが自信をもって安全に訓練することに役立っています」と述べました。
またキング氏は、「私たちは非常に多くの発進、停止、アイドリングを繰り返しながら走行し、最大12度の傾斜の中での作業もあります。コンクリートポンプを反転する際、2台のトラックで1台のポンプに投入することもよくありますが、フルオートマチックトランスミッションのスムーズかつ素早い運転をサポートする精巧さは、排出シュートの位置決めをより正確にすることに役立っています」と加えました。
アリソンのContinuous Power Technology™は、優れた低速制御と操縦性を実現し、事実上ロールバックすることなく、生コンクリートを積載したミキサー車を低速運転で正確に位置決めすることを可能にします。ホルシム社にとってのもう1つの利点は、アリソンのサービス・ネットワークにアクセスできることです。アリソンのサービスディーラーは、新規導入車両のあらゆる調整を管理し、継続的なメンテナンスを支援します。
アリソンのサービスネットワークはオーストラリア全土に57ヶ所あり、Heavy Automatics社、Penske Australia Pty Ltd.社、Transdiesel社のアリソン正規販売代理店は昨年、アリソン製品の増加に対応するため事業を拡大しました。カヴァニーノは、「サービスディーラーがサービス能力を向上させ続ける一方で、エンドユーザーもまた、より低いメンテナンスコストで済むアリソン製品によって、車両の耐用年数を通じて価値を実感し続けるでしょう」と述べました。