アリソンジャパン株式会社が日本法人設立50周年を迎える

〜国内で5万台超のバス・トラックへのAT搭載実績で日本のインフラを支え続ける〜

東京2022年11月28日—商用および軍用車両向け駆動ソリューションの設計と製造で業界をリードし、中・大型車両向けフルオートマチックトランスミッションの世界最大手メーカーかつ電気駆動システムのトップ企業でもあるアリソントランスミッションの日本法人、アリソンジャパン株式会社(取締役兼アリソントランスミッション アジア太平洋地区セールス エグゼクティブディレクター:ブライアン・ジーゼルハート、以下アリソンジャパン)は、11月24日に日本法人設立50周年を迎えました。設立以来、50年間で日本の商用車メーカー向けに15万台以上(輸出向けを含む)を販売し、世界21カ国と南極を含むさまざまな業種、用途でその存在感を高めています。

アリソンジャパンは、1972年11月24日、ゼネラルモーターズコーポレーション(GM)50%、いすゞ自動車株式会社20%、川崎重工業株式会社20%、伊藤忠商事株式会社10%の出資にて「日本ジーエムアリソン株式会社」として発足しました。その後1997年にGM60%、アイシン精機40%の合弁契約締結により「アイシンジーエムアリソン株式会社」へ商号変更し、アイシン精機との10年間の合弁契約の満了によって、2007年8月1日に現在の社名である「アリソンジャパン株式会社」に社名変更しました。米国本社のアリソントランスミッションは、2012年3月にニューヨーク証券取引所に上場しました。

日本市場における最初のアリソン製AT搭載車は、1974年5月にAT540を採用したいすゞ自動車の中型トラック「フォワードSBR」です。その後、1978年にAT545がいすゞの中型路線バス「CCM410」に搭載されるなど、日野自動車、三菱ふそう、UDトラックス、加藤製作所、大原鉄工所といった、様々な日本の商用車メーカーに採用され、多くの業種、用途で活用されています。

1996年には、電子制御を備えたバス用オートマチックトランスミッションB300が日野自動車の大型路線バス「日野ブルーリボンRU1J-HIMR」に採用され、翌年、三菱ふそうの「エアロスター」に搭載されました。その後、B300の後継であるTモデルが2005年にいすゞ「エルガ」に搭載され、続いて2010年には三菱ふそうの「エアロスター」がアリソンのATを標準装備とし、多くのバス事業者からパワフルな加速性やスムーズな走行性が高く評価され、2019年にTモデルの累計搭載台数が10,000台に達成しました。大型路線バスの約4分の3にアリソンのフルオートマチックトランスミッションが搭載されている実績から、2020年には中型路線バスへの搭載も開始されました。アリソンのフルオートマチックトランスミッションは、燃費性能も向上させつつ、日本全国で市民の重要な交通手段として路線バスのスムーズな定時運行を支えています。

現在、国内トラック向けとしては、アリソン1000シリーズTM、2000シリーズTM、3000シリーズTM、4000シリーズTMが、ダンプトラック、ミキサー車、ウィングバン、塵芥収集車、消防車、除雪車など、様々な車種に採用され、2020年に中型トラックに採用されているアリソン1000シリーズの累計搭載台数が10,000台を達成しました。昨今の物流量増加などに伴う、ドライバー不足問題を解決する一助として、初心者ドライバーの研修期間の短縮や、ドライバー採用のしやすさからトラック業界でもフルオートマチックトランスミッションを求める声が増加しています。

バス、トラックともに、二酸化炭素排出量低減を目指して、エンジンのダウンサイジジングが進む中、排気量の小さいエンジンのパワーをトルクコンバーターによって増幅することのできるアリソンのトランスミッションは、時代のニーズに即した製品として注目されています。アリソン1000シリーズは、発進時のエンジントルクを1.58倍に増幅するため、坂道での発進でもタイヤが空転することなく力強く登ることができるため、現場のドライバーからマニュアルトランスミッション搭載車と遜色ない走行性能に高い評価をいただいています。また、アリソン製ATを搭載した中型トラックでは、同様の車種の中で唯一パーキングレンジを備えており、発進、停止を頻回に繰り返す塵芥収集車などでは、パーキングレンジに入れてサイドブレーキをかけることで、坂道で安心して作業することができます。

アリソンジャパン株式会社取締役兼アリソントランスミッション アジア太平洋地区セールス エグゼクティブディレクター、ブライアン・ジーゼルハートは、「50年間、日本の道路事情や市場のニーズに適した製品を提供し続けてきたことを誇りに思い、この節目を迎えられたことを嬉しく思います。商用車市場は、新しい排ガス規制への対応やドライバー不足など多くの課題を抱えていますが、アリソンは100年以上の歴史を持つメーカーとして、お客様のニーズに合った製品を市場に投入するため、ハイブリッドや完全電動化ソリューションなど新技術の開発に投資してきました。今後、商用車メーカーやエンドユーザーとの協業を進め、燃費性能を改善しCO2排出量を削減しながら、お客様の生産性向上に貢献する業界最先端のソリューションを提供できることを楽しみにしています」と述べました。

アリソンジャパンでは50年間で多くのお客様にご利用いただいているアリソン製フルオートマチックトランスミッションをより長く安心してお使いいただくため、北海道から沖縄まで日本全国でアフターサービスを迅速にご提供できる体制を整えています。世界150カ国以上で人々の日々の暮らしを支え続けているアリソンは、これからも国内市場のニーズに適した製品を、優れた技術力と安定したサービスでご提供し、あらゆる業種の業務効率化に貢献してまいります。

30 11, 2022

 

アリソントランスミッション(NYSE: ALSN)は、商用車および防衛車両向けの車両推進ソリューションを設計・製造するリーディングカンパニーであり、中・大型のフルオートマチックトランスミッションの世界最大のメーカーであるとともに、世界の働き方を改善する電動化推進システムのリーダーでもあります。アリソン製品は、オンハイウェイ・トラック(配送、塵芥収集、建機、消防、救急)、バス(スクールバス、路線・観光バス)、キャンピングカー、オフハイウェイ・ビークルおよび機器(エネルギー開発、鉱山用機器、建設)、防衛車両など、さまざまな用途で使用されています。1915年の創業以来、本社を米国インディアナ州インディアナポリスに置き、世界150カ国以上で事業を展開し、オランダ、中国、ブラジルに地域本部、米国、ハンガリー、インドに製造拠点を持つほか、インディアナ州インディアナポリス、ミシガン州オーバーンヒルズ、英国ロンドンに電動化エンジニアリングセンターを置くなど、グローバルなエンジニアリングリソースを有しています。また、アリソンは世界各地に1,600以上の独立した販売代理店およびディーラーを有しています。詳細については、allisontransmission.comをご覧ください。