アリソン製AT搭載のレンタル散水車がレンタル会社の整備費削減に寄与

東京2022年6月30日—中・大型商用車向けオートマチックトランスミッションの世界最大手メーカー、アリソントランスミッションの6速フルオートマチックトランスミッション、アリソン1000LRDが搭載された日野自動車製「レンジャーFC」ベースの散水車が、沖縄県の建機レンタル会社、有限会社 三石レンタル(本社:沖縄県宮古島市)に3台採用され、レンタル会社の整備費の削減に大きく貢献しています。

三石レンタルが2022年2月に導入した、日野レンジャーFCにサブエンジンを搭載した散水車は、最大水容量3,900リットルを有し、泥濘地や砂地の工事現場からダンプカーやミキサー車が公道に出る際、タイヤに付着している泥や砂が公道を汚さないよう、道路清掃に使用されています。近年、三石レンタルの顧客の中にはマニュアルトランスミッション搭載車に乗り慣れていないドライバーが増え、クラッチディスクを摩耗、破損させるケースが増加していました。多い時には年4-5回、クラッチ交換することになり、都度修理費が15万〜20万円かかったと言います。散水車は道路清掃時、時速20km以下といった低速で作業をするため、MT車に不慣れだと半クラッチの状態を継続させる傾向にあり、クラッチディスクの摩耗を早める原因となります。また、MT車に乗り慣れていないドライバーは変速をスムーズに行うことができず、大きな変速ショックで場合によっては車両の損傷につながることがあります。アリソンのフルオートマチックトランスミッション搭載車の場合、クラッチ交換が不要で、メンテナンス費の大幅な削減につながり、また、Continuous Power Technology™によって、間断なく動力を伝達できるため、滑らかなシフトチェンジで変速ショックを低減し、スムーズな乗り心地と快適な走行性を実現します。

三石レンタルの常務取締役、平良勝哉氏は、「マニュアル車はクラッチ交換にかかるコストが大きいだけでなく、修理の都度、その車両は利用できずダウンタイムが発生していました。その期間にお客様からのニーズがあっても対応できず、大切なビジネス機会を失うこととなっていました。一方、アリソンのオートマチックトランスミッション搭載車であれば、クラッチ交換が不要であり、コスト削減と収益の確保には有利です。当社は、散水車以外にも、ミキサー車やダンプカー、クレーン車など様々な車両を取り揃えていますが、マニュアル車に乗り慣れない若手ドライバーが増加するとみており、今後は他の車両にもAT搭載車を採用したいと考えています。不特定多数のドライバーが運転するレンタル車両にはATが不可欠です」と述べました。

アリソンジャパン株式会社の代表取締役社長兼常務取締役、ハイディ・シューティは、「アリソンのフルオートマチックトランスミッション搭載車は、常に卓越した運転性能と信頼性を提供し、日本のレンタル事業者からの需要が高まっています。アリソンは高まる需要に応え、卓越したアフターサービスを提供するため、日本全国にサービス網を拡大し続け、現在では25カ所の正規サービスネットワークを構築しています。幅広い業界や用途の車両にアリソンAT搭載車が採用されることで、メンテナンスコストやドライバー不足といった課題解決の一助となり、ダウンタイムを最小限に抑えて安心して稼働できるようになったことを、私たちは光栄に思っています」と述べました。

30 6, 2022

 

アリソントランスミッション(NYSE: ALSN)は、商用車および防衛車両向けの車両推進ソリューションを設計・製造するリーディングカンパニーであり、中・大型のフルオートマチックトランスミッションの世界最大のメーカーであるとともに、世界の働き方を改善する電動化推進システムのリーダーでもあります。アリソン製品は、オンハイウェイ・トラック(配送、塵芥収集、建機、消防、救急)、バス(スクールバス、路線・観光バス)、キャンピングカー、オフハイウェイ・ビークルおよび機器(エネルギー開発、鉱山用機器、建設)、防衛車両など、さまざまな用途で使用されています。1915年の創業以来、本社を米国インディアナ州インディアナポリスに置き、世界150カ国以上で事業を展開し、オランダ、中国、ブラジルに地域本部、米国、ハンガリー、インドに製造拠点を持つほか、インディアナ州インディアナポリス、ミシガン州オーバーンヒルズ、英国ロンドンに電動化エンジニアリングセンターを置くなど、グローバルなエンジニアリングリソースを有しています。また、アリソンは世界各地に1,600以上の独立した販売代理店およびディーラーを有しています。詳細については、allisontransmission.comをご覧ください。