アリソン製AT搭載の中型路線バス第1号車が 阪急バスに納車

東京2021年2月26日発表—中型・大型商用車向けオートマチックトランスミッションの世界最大手メーカー、アリソントランスミッションの日本法人であるアリソンジャパン株式会社(代表取締役社長:アシュウィン・ゴパラスウォーミー)は、アリソン製オートマチックトランスミッション、アリソンT280™が搭載された中型路線バス(日野レインボー)の第1号車が、阪急バス株式会社宝塚営業所に納車されたことを発表しました。

国内の大型路線バスに多数搭載されているアリソンTモデルは、2020年8月に、いすゞ・日野製中型路線バスに採用されました。中型路線バス用に最適化したフルオートマチックトランスミッション、アリソンT280™(6速AT)は、小排気量エンジンでもトルクコンバーターによるトルク増幅効果で、スムーズかつ力強い発進性をもたらし、平坦路はもとより、坂道での発進に真価を発揮します。

坂道の多い路線をAMT搭載車で走行する際、ドライバーは変速時に発生するギヤ抜けによる減速を嫌い、シフト固定して走行しがちとなります。一方、遊星歯車構造を持つアリソンAT搭載車は、Continuous Power Technology™により、走行条件によって発生する変速も間断なくトルクをタイヤに伝達するため、ドライバーはシフト操作を意識することなく走行が可能になります。阪急バス株式会社宝塚営業所が運行を担う路線は、坂道が多い山手などの住宅街のみならず、発進と停止が多い都市部も含まれるため、AT搭載車を採用する利点は大きいと考えられます。また、同社が多数採用しているAT搭載の大型路線バスと同一のボタン式シフトセレクターが採用されていることにより、大型路線バスの運行に慣れたドライバーがストレスなく中型路線バスを運行することができます。

阪急バス株式会社自動車事業本部営業企画部車両課長の瀧川文章氏は、「AT搭載の大型路線バスは走行性、メンテナンスの両面で評価が大変高く、中型路線バスへの搭載を以前より要望していたこともあり、心待ちにしていました。AT車はドライバーの運転操作の負担軽減となり、安全性の向上に寄与するものであることから、今後の更なる進化を期待しています」と述べました。

アリソン製ATの特徴の一つである予後診断機能は、トランスミッション本体やATF、フィルターの状態をモニターし、警報や交換時期をシフトセレクターのインジケーターに表示することで、不測の故障や車両ダウンタイムを抑制することができます。アリソンは、国内の大型路線バス向けAT市場でトップシェアを誇り、これまでの知見をもとに、今後もよりよい製品とアフターサービスで、市民の重要な足となる路線バスのスムーズな運行を支えてまいります。

10 3, 2021

 

アリソントランスミッション(NYSE: ALSN)は、商用車および防衛車両向けの車両推進ソリューションを設計・製造するリーディングカンパニーであり、中・大型のフルオートマチックトランスミッションの世界最大のメーカーであるとともに、世界の働き方を改善する電動化推進システムのリーダーでもあります。アリソン製品は、オンハイウェイ・トラック(配送、塵芥収集、建機、消防、救急)、バス(スクールバス、路線・観光バス)、キャンピングカー、オフハイウェイ・ビークルおよび機器(エネルギー開発、鉱山用機器、建設)、防衛車両など、さまざまな用途で使用されています。1915年の創業以来、本社を米国インディアナ州インディアナポリスに置き、世界150カ国以上で事業を展開し、オランダ、中国、ブラジルに地域本部、米国、ハンガリー、インドに製造拠点を持つほか、インディアナ州インディアナポリス、ミシガン州オーバーンヒルズ、英国ロンドンに電動化エンジニアリングセンターを置くなど、グローバルなエンジニアリングリソースを有しています。また、アリソンは世界各地に1,600以上の独立した販売代理店およびディーラーを有しています。詳細については、allisontransmission.comをご覧ください。